ルドン・ロートレック展

10月31日、三菱一号美術館で開催されている、ルドン・ロートレック展に行って来ました。コロナ禍の中、来訪者はまばらで盛り上がりに欠けるのは致し方ないのですが、それはそれで人が少なく見やすいと言うも利点もあります。入口では消毒と体温測定が行われており、コロナ対策は万全です。

19世紀後半、印象派が花開き、柔らかく明るい色彩に彩られた時代に生きたルドンとロートレックを中心に、ルノワールやミレー、ドガ、セザンヌ、ゴーギャンなど高名な人気画家の作品が陳列され、なななかに豪華な展示でした。
この時代に生きた人々はどの位自由だったんだろうか。どんなことが流行して、どんなことを考え、どんなことに感動していたのか?一枚一枚の絵画に、その創造力に時空を超えて思いを巡らす、幸せな時間でした。

気に入った絵 
ロートレック 『ムーランルージュ・ラグーリュ』
ムーランルージュのショーのポスターです。こんな絵書けたら楽しいだろうなと思わせる作品。
細く柔らかい線が独特のイメージで人物を浮かび上がらせる。ダンサーの足は宙に浮き軽やかにステップする。
ルノワール 『長い髪をした若い娘』
見た瞬間、誰の絵かわかる画家の一人。優しい筆致が女性への愛情を思わせます。
白い肌と金色の帽子、金色の長い髪とが暗めの背景に映えて美しく浮き上がります。少女の目は眩しい光を見つめるように虚ろで印象的ですね。
ルドン 『神秘的な会話』
ルドンは黒のルドンと言われ、モノトーンの絵がほとんどですが、50代になってから色が付いた作品を手掛けています。天空に浮かぶギリシャ風の神殿の中で2人の男女が何か話をしています。愛の告白でしょうか?
男性が持った枝は何かの比喩なんでしょうね。息を飲むほど美しい絵です。

こんな時代だからこそ、美しい物を見て素直に感動しそれを人に伝えることが大事だと思います。触ったり、声に出したり出来ないけれど、美術館で静かに天才達の作品の語りかけに耳を傾ける。そんな至高の時間を大切にしたいと思いました。

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